【大気汚染源管理】コース
〜ジョージさんの謝辞〜
2014.6.27 閉講式
研修員:Dr.M.P.GEORGE from Delhi‚ India
日本通ジョージさんのメッセージは必見です!閉講式でスピーチされたジョージさん
「言葉のない感謝には意味がない」と言われますが、私も同感です。従って、私は、高らかに、そしてはっきりと感謝を申し上げたい。9つの異なる国から来日した私の研修員仲間を代表して、大気汚染源管理という名門研修コースに参加する機会を与えてくださった日本政府、JICA並びにKITAに心より深謝申し上げます。
今回の研修コースは、コース設計も上手くなされており、高度に系統立てられており、細部に亘る講義、相互学習型のセッション、各種工場見学並びにモニタリング・解析に関する実地訓練といった研修内容、これらは、公害管理計画並びに評価に必要な基本的な要素ですが、それらが上手く組み込まれていました。
政府関係者と研究者、モデリング専門家とモニタリング専門家、研究施設とエンドユーザーが、それぞれの未来像と任務を示してくれました。
私は、研修を成功に導くために前面で活動して下さった方々のみならず、後方支援して下さった方々も含め、全てのチームメンバーに感謝申し上げます。
このような重要な研修を準備することは、決して容易いことではありません、コース設計にはブレーンストーミンングも必要でしょうし、研修実施に当たっては大変なご苦労があったはずです。
とりわけ、以下の方々のお名前を挙げずして私の義務が果たせたとは言えません。まずは、コースリーダーの貴戸東さん。 ある時は講師として、また、ある時は他の講師の講義中にオブザーバーとして、いつも私達と一緒にいてくださいました。 貴方は、研修中、ご自身が持っておられる知識を私達に伝授してくれ、また、常に私達を先導してくれました。本当にありがとうございました。
次に、研修監理員の松本さん。 貴女の「オハヨー ゴザイマス」と「明日のスケジュールは・・・」という言葉が聞けなくなると思うと、とても淋しいです。
貴女は、研修員と講師の皆さんの橋渡しをしてくれました。貴女がいなければ、意思疎通を図ることもできなかったことでしょう。研修や研修関連の問題点、また、文化や社会やショッピングモールや食べ物に至るまで様々な疑問点について大いに手助けしてくれました。貴女は、日々の活動において分刻みで細部に至るまで私達の面倒を見てくれました。
もうひとつの特筆すべき行事として、ホームビジットがありました。 日本人のご家庭への訪問をアレンジしてくださったKITAのお陰で、普段着の日本文化を知ることができました。
私達は、ホストファミリーの皆さんとご一緒できて楽しかったです。 このホームビジットというプログラムは大変有意義なものだと思いました。 ホストファミリーの皆さんにくれぐれもよろしくお伝え下さい。
また、日本語クラスも、私達が日本社会により早く馴染む手助けをしてくれました。日本語クラスの先生方に感謝申し上げます。
お礼の言葉ばかりになってきましたが、ここで、私は大変印象に残ったことについてご報告したいと思います。もちろん、皆さんは講師陣の能力の高さを良くご存知ですから、ここで改めて公害について講義をするつもりはありません。
日本の皆さんは、先の3Rに続いて、4つ目と5つ目の「R」を私達に教えてくださいました。 それは、次世代への責任(Responsibility)と人間同士の尊敬の念(Respecting)です。
その哲学は、壊れてしまったものを保持することの論理的根拠となります。「金継」の原理は、亀裂と修復を見せ場としていますが、それは、失敗や損傷や破損に気づいた時点で終わりにするのではなく、人生において失敗してもそれを好転させようと努力することになぞらえられます。そのような哲学は非常に感動的であり、意義深いものです。
無限のエネルギーで絡み合った階層が相乗効果を生み出す文化を間近で観察させて頂き、貴団体と責任者の皆さんに感謝してもしきれません。
最後に、ウィリアム•シェイクスピアの言葉を借りて、私の挨拶を終えたいと思います。
「I can no other answer make‚ but thanks‚ and thanks.(お礼を言うより外はありません。ありがとう。)」
皆さん、ありがとう。