研修員スピーチ

2024年度 品質・生産性向上(ベーシック・カイゼン) new!
〜Luizaさんの謝辞〜

2024.11.20 閉講式

研修員:Ms. RAMOS NOGUEIRA Luiza(ブラジルから参加)

5ヶ国(ブラジル、エクアドル、リビア、タジキスタン、ウズベキスタン)から計7名の研修員が、10月8日からZoomを利用した遠隔研修を開始し、その後10月20日の来日から11月20日までの1ヶ月間に渡り、北九州市のJICA九州に集まり、 品質・生産性の向上に関する技術研修が実施されました。

閉講式で謝辞を述べるLuizaさん


閉講式修了後、関係者一同で記念撮影
皆さんこんにちは
 私の名前はルイザ・ノゲイラです。今日は、少し緊張しながらも、2024年度ベーシックカイゼン研修コースの研修員を代表しまして挨拶できることを大変嬉しく思っています。国際協力機構九州センター副所長の山口様、北九州国際技術協力協会専務理事兼事務局長の小田原様にご出席いただき、感謝申し上げます。
 私たちのコースと学習の旅を振り返り、何を話せばいいか考えました。 最初の大きな課題は、ジョブレポートの作成でした。そして、問題を定義することがいかに難しいかをすぐに実感しました。結局のところ、問題とは何でしょうか? プレゼンテーション当日、全員がかなり緊張し、クラスは前夜に集まってプレゼンテーションの練習をしました。最終的には、私たちの発表は、先生である鳥飼さんが誇りに思ってくださり、感銘を与えることができたと思います。ジョブレポートの後、私たちは大きなチームになり、全員が互いに助け合い、サポートし合うことができるようになりました。


研修先での集合写真1
 講義や技術訪問を重ねるごとに、私たちの知識は深まり、日本文化への理解も深まりました。 忘れられない瞬間は、広島の平和記念資料館を訪れたことです。原爆による破壊と苦痛を体験し、それが日本社会の転換点となったことを実感しました。最も印象的だったのは、恨みを抱くのではなく、人類、自然、そして全てのものに対する深い敬意が育まれて、社会がより良くなったことです。
 この旅の終わりには、気づかないうちに、私たちは30日前と同じ我々でないことに気が付きました。私たちは「もったいない」という概念とカイゼンが日本社会の本質的な一部になっていることを理解しました。私たちは、常にきれいな街路、交通機関や会議の時間厳守、そして深い優しさなど、日本人の温かさと礼儀正しさに魅了されました。私が日本で最もよく使い、最もよく聞いた言葉は何かと聞かれたら、間違いなく「ありがとうございます」です。なんと力強い言葉でしょう。感謝の気持ちを表すのに、これより良い言葉があるでしょうか?


研修先での集合写真2
 この旅で私たちを辛抱強く指導し導いてくれた講師の方々、特に鳥飼さんと山本さんに感謝します。このコースの実施を担当してくれた加藤さん、そして献身、忍耐をもって通訳し、知識の扉を開いてくれた波多野さんに深く感謝します。
 エレノア・ルーズベルトはこう言いました。「未来は夢の美しさを信じる人のものなのです。」 我々の母国は私たちを待っています…私たちは社会を変えることができるかどうかわかりませんが、この世界に変化をもたらすために最善を尽くすという信念をもって、それぞれの母国に戻ります。ありがとうございました。