上野正勝様: KITAでの経験を基礎に人生を楽しんでいます
元副理事長兼研修部長 (KITA在籍: 2006年〜2017年)
2019年7月
上野 正勝
JICA九州職員や研修員の皆さんと一緒に“ZUMBA”を楽しむ
世間に言われている“自由人にとって大切なこと”つまり、「キョウヨウ(今日、用がある)」ことと「キョウイク(今日、行くところがある)」ことの重要性を実感する毎日を過ごしています。
今の自分にとって、この「キョウヨウ・キョウイク」の場は毎週参加する卓球であり月に2回ほど出席するZUMBAです。
ZUMBAは、音楽に合わせて踊る体操で、原則毎週水曜日18時からJICAの体育館で開催されております。後期高齢者にとっては若干ハードな運動ですが、時間の合間に旧知のJICAの皆さんや初対面の研修員と交流が出来るので、新鮮な気分になれます。
卓球は、今から10数年前に始めたスポーツですが、KITA時代にはサボッてばかりしていました。自由人になって週2〜3回参加しています。技の向上より、参加者との会話を楽しんでいます。
例えば、人類が当面する課題(資源の枯渇や環境問題)解決のために必要な行動は3R(@Rational Use of Natural Resources‚ ARenewable Energy‚ BResponsibility for the Next Generation)であることを、熱っぽく訴えてきました。
増えた自由時間のおかげで、産業革命や宗教改革や経済発展の歴史を幅広く学ぶことができます。また、昨今のSDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりもあり、自分が語ったこの3R(Reduce‚ Reuse‚ Recycleを拡大した3R)は、JICA研修にふさわしい内容であった自信を深めることが出来ました。
自由人になって、住んでいるマンションの理事会の仕事が回ってきました。おかげでマンションの人達との交流も始まりました。
これまで慣れ親しんだ職位や権限という座標軸から、全く異なる座標系への転換でしたので慣れるのに時間がかかりました。
2年経ち、幸か不幸か今年度から「理事長」という重責へ昇進(?)です。
自分の能力・経験から考えると分不相応な仕事と分かっていますが、自由人なら誰でも経験するこのフラットな人間関係の中で少しでも役に立つ仕事ができれば良いなと思っています。
ほとんどの高齢者の望みは、「ピン・ピン・コロリ」だそうです。その実現ためには、4つの行動:@話 A食 B動 C睡が必要と言われています。
この内、@「話」は相手がないと出来ません。先のZUMBA‚ 卓球にこの理事長の仕事が加わり、「話」の機会が増えたと考えればありがたいことです。
KITAの仕事は確実に視野を広げてくれます。皆様のご活躍を祈ります。