特設コーナー 近況報告

川崎淳司様: 平凡に穏やかに過ごしています
元コースリーダー (KITA在籍: 2002年〜2016年)

2018年7月

川ア 淳司

2017秋 JR九州「或る列車」の旅にて

KITAを去ってもう2年が過ぎました。

今は老いを感じながらも自然の恵みに囲まれて日々穏やかに過ごしています。

KITAにコースリーダーとして在籍していた頃は、研修期間が比較的長いこともあって、その生活はサラリーマン時代と何ら変わらい感覚でした。

それがKITAを離れ、全ての職務から解放された時、それまで見えなかった世界が見えるようになりました。

先ず長年陰で家庭を支えてきてくれた妻の姿がそれです。白髪が増え、何種類もの薬を飲み、弱々しい妻の動きをみると、長年見続けてきた姿なのに改めて切ない思いを抱きました。

また、代々受け継いできた農地や山林が荒れ放題になっていることや日常の生活に欠かせない地域での活動にも背を向けてきたことなど、気にもしていなかったいくつものことに気付きました。

今は、荒れた畑を手入れしてリンゴや李などの果実を植樹し、家庭用野菜を栽培するなど自然と向き合いながら季節を楽しんでいます。

また、自治会活動にも参加し、地域社会に溶け込むよう努めています。

しかし、最も心を砕いているのは、老いた妻を支えることです。

家事の手伝いは出来ませんが、小さな出来事も共有し、時々の外食や小旅行などを楽しみ、気負わず無理せず自然な空間を穏やかに過ごしています。

考えてみるとKITAを辞して以降の2年間は、子供の頃を除いて最も幸せな時間であったと思っています。



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