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株式会社 ケイ・イー・エス様 ありがとうございます!
下水道研修では「現場の労働安全作業」で大変お世話になっています

2015年7月

コースリーダー 末田 元

現場作業前の安全確認打合せ。作業担当者の打合せ会に参加する研修員。

「下水道システム維持管理」コースでは、下水道維持管理を中心に勉強してもらいますが、施設を作るにしても維持管理をしていくにしても作業現場の安全管理は避けて通れない問題です。

このようなことから、現場作業に非常に重要となる「現場作業時における安全管理」研修を株式会社KESさんに実施していただいています。

KESさんは、北九州地区を中心に、地域の市町村・自治体等の「水」に関わる事業を専門的に行っています。

主要業務は上下水道施設の維持管理業務、環境・プラント事業、ソリューション事業(環境・プラント現場における機器の新設・取替、修理修繕等の実務作業など)です。

これらの業務の一つとして、北九州市日明浄化センターの運転・整備等業務委託などを北九州市から受託し、センター内で長い間業務を行っておられます。



作業中の安全対策を見学。保守点検のために吊り上げられた水中攪拌機。
機器の保守・点検整備などに熟知され、又労働安全に対しても深い経験を有しておられます。

今回の研修では、下水処理施設の曝気槽の底部に設置している水中攪拌機を床にあげ、点検、オイル交換などの作業をどのように安全管理をしながら実施しているかを学ばせていただきました。

現場作業に先立ち、まず会議室に作業責任者、作業者が集まり作業内容・作業手順・作業の分担説明や作業に伴う危険予知の打ち合わせが行われます。研修員はこの段階から参加します。

作業責任者が今回作業における安全作業心得を作業者に読ませます。

10項目ほどある安全作業心得を1項目一人ずつ読ませます。
例えば、一人が「現場では必ずヘルメットを着用し、アゴ紐を確実に結び頭部の保護を行うこと。」を読みます。この心得を研修員にも同様に読ませます(英語ですが)。


作業終了後の記念撮影。作業者8名の方の協力で研修が成り立っています。
次に二人目が、「クレーン作業は、運転は有資格者が行い、・・・・・」を読み上げ、同様に研修員もこの項目を読み上げます。

研修員自らは実際に現場作業にはタッチしませんが、作業にかかわるという臨場感を感じてもらうためです。

このような事前ミーティングを済ませ現場に向かいます。現場では、作業責任者が研修員に対し作業内容の説明をリアルタイムで行ってくれますし、研修員も作業責任者にいろいろと質問を投げかけ安全対策の知識を吸収していきます。

この研修コースが冬の期間であることから、吹きすさぶ海岸沿いの寒い作業現場で研修が実施されることになります。

作業責任者は実際の作業指示をしながら研修員に対する説明等大変な役をこなしながらの仕事です。毎回感謝しています。

「現場実習を伴った講義は、安全対策を考えるうえで非常に重要であった」との研修員からのコメントもありました。ありがとうございます。

今後ともよろしくお付き合いいただきたいと思っています。



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