中国 大気改善プロジェクトミッションの来日
2015.11
部長専門員 河島 三晃
北九州市は中国の5都市と協定を結び、大気環境改善の研修を行っています。分析機器メーカーにて
中国の諸都市は「北九州市の公害克服の変遷に学ぶ」から近年の「VOC(揮発性有機化合物)排出抑制対策)」までの半世紀にわたって経験したことを勉強し、各都市の施策に一気に反映させようと努力しなければならなりません。
中国の諸都市も2000年以降の10〜15年間で「世界の工場」から発展し、著しく進展し経済成長率も7%を峠に安定市場に変わる潮目にきています。経済の発展と環境の克服の両立の狭間の中で、国政府や各都市の負託を抱えて「環境首都、北九州市での研修」には大きな期待を抱きながら訪日している研修員の姿はまさに真剣そのもので、座学の講義には一言も聞き落せない鋭さがその後の質疑応答に現れます。
日本の代表的な分析機器メーカーが京都〜大阪にあり、小旅行して企業研修を行いました。今夏の猛暑の後の京都は例年にない多くのツーリストで観光地はごった返す中を、見学の合間をぬって垣間見る「憧れの京都」を訪ねましたが、見る目は既に「環境の目」、空も川も美しく佇む京の街並みの中で「迷子」になるどころか、しっかりと古都を環境分析して感想を呟きます。
大阪は経済都市とわきまえて、ここは買い物に絶好とばかり夜の浪花に走りまわったようで、帰途はお土産輸送の新幹線となった成果の多い小旅行でした。中国へのお土産は「都市環境に対する行政技術施策の今後の展開の方向」になると思います。