技術協力

ハイフォン市で高濃度有機排水処理の技術セミナーを開催
JICA海外展開支援事業〜案件化調査〜潟Wェー・フィルズ殿の海外展開を支援

2017年1月

技術協力部長 麻原 伴治  部長専門員 宮田 利勝

排水処理システムのデモンストレーションの様子、 テレビ局の取材もあった

 KITAでは潟Wェー・フィルズ殿開発の酵素を活用した画期的な高濃度有機排水処理システムの海外展開を支援しています。

本案件は2016年1月に「JICA中小企業海外展開支援事業〜案件化調査」案件として採択を受けたもので、潟Wェー・フィルズ殿の外部人材(コンサルタント)として北九州市と共に支援を行っています。

2016年9月から、ハイフォン市ナムハイ魚市場に試験装置を持ち込んで実排水での連続処理試験を実施、本処理技術の適合性を証明しました。

 この結果をベースに10月27日に同市コンベンションセンターで技術セミナー(試験装置でのデモを含む)を開催、出席者はソン副市長をはじめ計画投資局、科学技術局、天然資源環境局、農業農村開発局、商工局、外務局などの主要行政機関、医科大学や海洋大学などの研究機関そして高濃度排水排出企業など90名を数え、質疑応答ではかなりヒートする場面もありました。

セミナーの最後にはソン副市長から「当市の環境改善に貢献する技術である。市をあげて次のステップの実機での実証調査に協力する」との発言があり、その後直ちに副市長名で協力指示文書が関係先に送致されるなど本処理技術への高い関心と期待が強く感じられました。


ソン副市長の開会挨拶、右はJICAベトナム事務所の増田次長
 今後は次のステップとしてJICA普及実証事業の採択を得て、実機レベルで本処理技術の有用性を実証し、同市の環境改善に貢献するとともに潟Wェー・フィルズ殿の海外ビジネス展開に繋げていく予定です。