技術協力

フィリピン共和国ダバオ市における廃棄物管理向上支援プロジェクト

2017年7月

技術協力部 部長専門員 近藤保光

キックオフミーティング 

フィリピンのミンダナオ島ダバオ市において、都市廃棄物の減量、リサイクルを目的としたJICA草の根プロジェクトが本年3月から開始されました。

事業期間は、2020年3月までを予定しています。ダバオ市は、最終処分場がひっ迫していることから廃棄物発電施設(WTE)導入の話があり、北九州市は、3年前からWTEとはどういうものか、ダイオキシン対策はどのようにしているかなど様々な角度から情報提供を行ってきました。

また、フィリピン中央政府にも環境省とともにWTEの導入ガイドライン策定支援も行ってきました。このような経緯を経て、北九州市は、昨年11月、ダバオ市と「戦略的環境パートナーシップ協定」を結びました。


家庭のごみ分別状況
一方、WTEの導入はごみの減量、リサイクルが前提であり、廃棄物管理全般の支援協力が欠かせないとの立場から、JICA草の根プロジェクトを案件化しました。

この事業では、指定袋制度によるごみの分別、減量施策等の経験を活かした技術移転を行う予定です。4月から既に2回ほど渡航して、まず、家庭、事業者のごみ減量、リサイクルの実態把握に努めています。

このような調査結果に基づいて、今後どのような分野、考え方、体制でプロジェクト目的を達成できるのか、両市の信頼関係を基礎して、早期に実施方針を決定する予定です。