技術協力

JICA草の根プロジェクト「プノンペン都廃棄物管理改善事業」スタート

2019年7月

技術協力部 部長専門員 澤田 献

下水道のゴミ問題について住民との集会

北九州市の姉妹都市であるカンボジア国の首都プノンペン都で、廃棄物管理に関するJICAの草の根技術協力事業が、2019年1月からスタートしました。

急速な都市化の進展により、プノンペン都では、ごみ処理能力及び管理レベルアップが喫緊の課題になっています。

今回のプロジェクトでは、ダンコール最終処分場の管理改善と、都心部を流れるトラベック水路という下水道のゴミ問題に対する住民啓発・環境教育の2つの柱を中心に3年間の計画で取り組むことになりました。

メンバーは、提案元の北九州市アジア低炭素化センターをはじめ、教育委員会、北九州市環境整備協会、ひびき灘開発葛yび実施団体であるKITAといった「オール北九州」の体制になっています。(一部エックス都市研究所にも協力いただいています)。


都心部を流れるトラベック水路のゴミ問題
現在の処分場は、あと2年ほどで一杯になると予想されており、浸出水、地下水などの基本的データを採取し、改善策を一緒に検討する予定です。

また、住民啓発については、水路周辺の5地域の方々との、まさに「草の根の対話」を通して自分たちで改善のアイデアを出し、一歩ずつ実行していくことが望まれています。

次世代の担い手である小学生への環境教育についても、プノンペン都側の意向を尊重しつつ、モデル授業を実施したいと考えています。