技術協力

JICA草の根協力事業「プノンペン都廃棄物管理改善事業」の進捗(その2)

2022年1月

技術協力部 部長専門員 倉 弘二、部長専門員 澤田 献


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2020年春からコロナ禍で渡航ができなくなり、プノンペン都現地での活動はできていませんが、行政だけでなく、対象のトラベック水路周辺地区の住民の皆さんの頑張りで、効果が出てきています。

2019年1月に活動を開始して以来、
(1)まず現地視察・聞取りを実施、さらにタウンミーティングを繰り返すなど住民の皆さんから現状の廃棄物管理に関する問題点と解決策を列挙いただき、アクションプランのベースを作りました。(Photo.1)

(2)その後、副知事はじめ行政部門のキーマンと対象地区のトップが北九州市に来訪し、廃棄物処理のフロー全体の研修を実施しました。 雨の中のパッカー車への積込み作業、カラスなどにより散乱しているごみを収集に合わせて清掃、裏路地に到るまでのごみのない本市の現状と廃棄物管理の優れたシステムとノウハウに大変感心されておりました。この本邦研修の成果として行政施策として展開するアクションプランを作成しました。(Photo.2)


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(3)その後、このアクションプランに沿って、現地での活動が始まりましたが、住民の方々の「我が町をきれいにしたい」との思いは強く、住民のごみ出しルールの順守、コレクションポイントの撤去、不法投棄防止に関する相互注意などでみるみる改善されているようです。

(4)プノンペン都の実際のごみ組成を調査するために、コレクションポイントからごみを回収し、最終処分場で、分類し、生ごみ、プラスチックの比率が高いことを確認し、住民に報告しました。(Photo.3)

(5)対象地区の2つの小学校で5年生を対象に、北九州市教育委員会の先生に、モデル授業を実施いただきました。生徒たちに身近な問題をお互いで議論させ、自分のコミットメントを表明してもらいました。(Photo.4)


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(6)また、時を同じくして、プノンペン都の収集運搬について、これまで1社独占で行われていたのが、3つの地域に分けて、それぞれ別々の会社で担当する入札制度に変更されたこともあり、収集運搬のサービスも向上しています。

コロナが一段落し、渡航が再開されたら、現地で住民の方々とさらなる課題解決に向けて、一緒に知恵を出し「クリーンプノンペン都」の実現に向け、活動したいと考えています。


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