環境省環境調査研修所の2021年度研修実施について
2022年7月
技術協力部 部長専門員 澤田 献、江本 寛
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「廃リ研修」は廃棄物・リサイクル行政において実務に必要な専門知識を習得すること、「国際研修」は地球環境問題や広域環境問題の解決に向けた国際環境協力の基礎知識習得を目的としています。従ってカリキュラムは、基調講演を実績豊富な大学教授に依頼し、国(環境省)、福岡県(環境部)、北九州市(環境局、上下水道局)、JICA、IGES、KITA等の国際協力専門機関、民間事業者(西日本ペットボトルリサイクル)等の方々に講師を依頼して幅広い分野での知識習得が可能な構成としました。また動画配信講義の最大メリットは、「いつでも、どこでも、何度でも」視聴が可能なことであり、「廃リ研修」は募集数の約2倍、「国際研修」は1.3倍と大幅な増員参加となり研修生の評価も良好でした。
一方、従来の北九州での集合研修でなかったこともあり、講師と研修者の質疑応答、研修者間の意見交換や交流、エコタウン等の企業訪問機会が持てなかったのは残念との意見もありましたが、今回の受託業務を通し、研修用動画資料作成上のポイントや課題も明確になり、次年度以降の研修に活かせる貴重な実績となりました。
2021年度 環境省・環境調査研修所 研修カリキュラム(研修コースと講師陣)
1. 廃棄物・リサイクル専攻別研修コース(募集40名に対し、受講者82名)
@基調講義 九州大学 教授
A国の施策概要 環境省 環境再生・資源循環局
B北九州市の取組 北九州市 環境局
C市民活動の取組 KITA 技術協力部
D民間事業者の取組 西日本ペットボトルリサイクル
2. 国際環境協力基本研修コース(募集30名に対し、受講者39名)
@基調講義 明治大学 教授
AJICAの取組 JICA 地球環境部
B北九州市の取組 北九州市 環境局
CIGESの取組 IGES 北九州アーバンセンター
D福岡県の取組 福岡県 環境部
E個別取組事例1 北九州市 上下水道局
F個別取組事例2 KITA 技術協力部