ベトナム国ハイフォン市における高濃度有機系排水を対象とした高性能排水処理システム普及・実証事業(その3) new!
2023.05.23
技術協力部長 麻原伴治、部長専門員 宮田利勝、青蝸S治
設備譲渡式(譲渡証書への署名)
CM(Catalysis & Microorganism)システムは、従来の活性汚泥法では処理が困難な高濃度の有機排水を法規制値まで処理することが十分可能な技術ですが、使用する酵素資材が高価なため、イニシャルコストが活性汚泥法に比べてやや高くつく半面、汚泥の発生量が少ないことからランニングコストは安くなり、トータルコストでは有利です。しかし、ベトナムの企業経営者は、イニシャルコストを重視する傾向にあります。このため、今後の事業展開では、先ずは既存の処理施設のCMシステムへの改造を主なターゲットとし、ベトナム国内での浸透を図り、新規案件へとシフトさせることによりベトナム国内の水環境の改善に寄与していきたいと考えています。