国際研修部トピックス

2018年度 「実践的電気電子技術者育成」コース
企業のニーズにマッチした人材を育成出来る教育者を目指す

2018年8月17日〜2018年10月9日

コースリーダー 植山 高次

北九州高専での電気基礎実習では教育現場での古い設備を活用した有効な教育を実感

本コースは企業のエンジニア育成を目的とする教育機関の教師が実践的な電気•電子技術の指導能力を向上させ企業のニーズにマッチした人材を育成することを目標としています。

その為、自ら本質的に理解した上で、指導方法を体感することを意図しています。

カリキュラム構成としては趣旨に沿った特徴ある実習・見学先をふんだんに準備しました。

電気・電子回路、リレー・PLCプログラミング、ロボッド関連科目、インバータによる回転機駆動などの実用的な実習の他、ロボット組立、自動車組立など実際の職場となる工場見学も織り込み、現場と乖離しない教育者の育成に資する構成としました。

加えて、研修員や彼らに指導を受ける生徒が装置を使わずに実験が出来る手段として電気電子回路シミュレーションプログラム演習、制御系ダイナミックシミュレーションプログラム演習を盛り込みました。


三菱ケミカルでの熱プロセス実習では実機を模した装置でプロセス制御の実態を理解
実施結果は研修員間の経験・資質に大きな差があり、グループ分けして丁寧な指導が必要など思わぬ苦労もありましたが、当方の意図した気付きが沢山あり、研修員だけでなく関係者の方々にも高く評価して頂きました。

研修員からは具体的なカリキュラム改善の要求はありませんでしたが、私自身あれこれ修正すべき個所を見出していますので、来年はこれらを改善しもっと良いコースにしたいと思っています。