国際研修部トピックス

2018年度 「先進国市場を対象にした輸出振興/マーケティング戦略(B)」コース
カントリーブランドの確立に向けて

2018年10月17日〜2018年11月16日

コースリーダー 中島康紀

パッケージデザインを見ながら講師と議論

このコースも早いもので、今回が4回目となります。

従来、Bコースは東アフリカ主体の構成でしたが、今回は対象が中東・マグレブ地区に変更になり、イラク、ヨルダン、モロッコの3カ国から、5名の研修員が参加という少数精鋭集団での研修でした。

従来の東アフリカ諸国は農作物・食品が主でしたが、今回参加国では、軽工業も盛んでITもある程度進んでいることにより、それにマッチするよう科目を一部アレンジしました。

具体的には、@「何を作るか」だけでなく「いかに作るか」についても学ぶ Aウェブマーケティングやeコマースの講座の新設 B最終商品の価値を左右するパッケージの重要性を知る といったことです。

概ね、この狙いは的を射ていたようで研修員の課題解決に役立ち、輸出商品の具現化するアクションプランに結びつけることが、できたと思われます。


土産菓子「めんべい」の工場見学
このコースを通じて学んで欲しかったことは、良いもの(当然顧客にとって良いものであってサプライヤーにとってではありません)を作るのは大前提ですが、それだけでは売れる商品にはならないこと、そこにブランドが伴ってこそ、初めて売れるチャンピオン商品となることです。

ブランド開発がさらに進むと地域、国とブランドのイメージが広がっていきます。

研修員の皆さんの活躍で、参加国の名前を聞けばすぐ商品が思い浮かぶような素晴らしいチャンピオン商品が、日本だけでなく世界各国で目にする日が来ることを期待しています。