国際研修部トピックス

2018年度 「食品安全行政」コース
安全な食品の生産・製造を目指して

2018年10月1日〜2018年10月26日

コースリーダー 中原幸治

北九州中央卸売市場でせり売りや市場内の衛生状況を視察

この研修コースがJICA九州で開催されて、すでに13回目を迎えました。

2018年度は、インドネシア、中国、レバノン、ミャンマー、マレーシア、ナイジェリア、ペルー、トンガの8か国8名の研修員を迎えて研修が行われました。

当研修は、毎回、応募者の多くが農林水産あるいは衛生部門に所属している研修員となっています。

このため、関心の高い科目、低い科目が出てきますが、2018年度の研修員は、すべての科目を自らの課題解決のため、積極的に挑戦し真剣に取り組んでいた姿が特に印象深く残っています。

研修は、日本の食品安全の法体系、行政組織、業界の取り組み等について、講義、見学、実習を交えて行っていますが、研修員の参考になる分野は多岐に渡り、我々が予期しない事柄にも関心が向いていました。


竹末小学校での交流会。マレーシアの学校給食について研修員から話を聞いた
日本の道路、公園等、公共の場所に“ごみ”が散乱していない風景に、研修員が異口同音に感心していました。

「学校給食の衛生管理」での研修(学校訪問)では、毎回、小学校での掃除の時間に遭遇します。

研修員は、小さな小学生が、けなげに掃除に励んでいる現場を見るにつけ、日本の安全な食品、衛生水準の高さが、幼児期からの目に見えない教育が根底にあるのではないか、との強い印象を持ち、帰国後のアクションプランに衛生教育の重要性を再認識する研修員が多く見られます。

日本で学んだ幅広い知識、情報を活用して、それぞれの国の課題解決に繋げてもらいたいと切に願っています。