国際研修部トピックス

2019年度 「再生可能エネルギー導入計画−太陽光発電を例として‐(A)」コース
主体的に政策立案できる行政官を育成

2019年6月19日〜2019年7月26日

コースリーダー 植山 高次

九州工大での逆潮流実験。見えない電力の動きをどの様に感得させるかが課題

本コースは再エネ普及を担当する技術行政官を対象とした育成コースです。

行政官とはいえ政策を立案実行するには技術的知見がなければ、政策立案に新しいアイディアを盛り込むことや施策の効果的な実行が難しいと思います。

そこで本コースでは日本の普及政策を教えることは勿論ですが、必要な技術力も習得できる構成になっています。

それも単なる技術紹介ではなく、コンサルタント、PVシステムエンジニアなどの専門技術者の提案をうのみにせず、指導力を十分発揮出来る実力をつけさせることを目的としています。

この目的をわずか6週間で達成する為、本コースではFSから建設、運転、メンテナンスに至る各段階で必要な技術を効率よく習得できるよう工夫しています。


吉野ヶ里発電所でメガソーラの見学。建設・操業・メンテナンスを一貫して担当しているNTTファシリティーズによる解説が貴重
理解度を深める為、随所に演習・実習・見学を組み合わせています。

コースが終わってからの感想では「上司からの指示で政策を考えていたが、今は自分自身で自負を持って仕事ができる」「今までの自分は、技師としては死んでいた。

この研修で、技師としての自分を取り戻せた」などとコースでの研修が研修員に好ましい意識変革を起こしています。

本コースは8年間11コースの歴史があります。

その間環境は激変し、高価だった発電コストも今では原子力より安くなろうとしています。世界中が太陽光発電に注目し、新たな問題も起こってきています。

本コースは情勢変化にダイナミックに対応し、再エネの世界的な普及に貢献したいと思っています。