国際研修部トピックス

2017年度 「中南米地域中小企業・地場産業活性化(A)」コース
ブランド化と6次産業化で地場産業活性化の実現を

2018年1月16日〜2018年2月17日

コースリーダー 北村 隆

積雪の阿蘇:草千里にて

中南米地域を対象に農林水産業に関わる中小企業および地場産業活性化をテーマとした研修を2018年1月から2月にかけて実施しました。

一口で中南米といっても北はカリブ海に浮かぶドミニカ共和国、南はパラグアイと広範囲に亘る国からの研修員が参加しました。

世界地図を広げると北海道からボルネオ島までの地域です。この広い地域の研修員には、スペイン語を話すということ以外に、もう一つ共通点がありました。雪に触れたことがないということです。

研修の一環として、八女の玉露栽培の歴史を学ぶために星野村を訪問、さらに世界農業遺産の認定を受けた阿蘇地域を訪問する際は大雪となり、スパイクタイヤを装着しての旅となりました。

星野村に降り積む雪、阿蘇を背景に一面の雪景色となった草千里を訪れたときは、子供のように雪合戦に興じました。忘れられない思い出となったことと思います。 


農研機構で講義を受ける研修員
日本における農林水産業活性化のツボは、生産者が加工、販売までを手掛ける6次産業化と産直です。

若者の定着を実現した大山農協の実例や産直で成功している道の駅むなかたの見学をとおして、各国における地場産業活性化のための活動のヒントにしてほしいものです。                    

また、ブランド化と輸出の促進ももうひとつの重要な視点です。

この研修では、福岡県のあまおうや夢つくしのブランド化支援、農研機構の研究面における支援なども学びました。

各国に持ち帰り行政やNPO活動の参考にしていくことを期待しています。