国際研修部トピックス

産業部門の省エネルギー推進
新たなトライを行う中で研修員と歩んだ1ヶ月間のライブリモート研修

2021年10月4日〜11月4日

コースリーダー緒方勲

研修員とZOOMで対面

今回の遠隔研修コースは、カザフスタンの研修員9名(平均年齢31歳)に加え、現地の同時通訳1名、コーディネーター、オフィサー、コースリーダーを合わせ、計12名のメンバーで行われました。今回の研修では、新たなことに2つトライしました。
1.JICA九州で初の試みである同時通訳の採用です。ロシア語の通訳に時間が掛かると想定されたので、その短縮を目的として同時通訳を採用しました。
2.リモート研修のメリットを生かすために、アクションプラン発表会の際に研修員の職場の上司の参加をお願いしました。

前者の同時通訳の件においては、省エネルギー分野では専門用語が多いために、残念ながら講義時間の短縮成果はあまり得られませんでした。後者の職場上司同席の件においては、研修員に良い意味での緊張感を与えることができ、今後の上司からのサポートを期待しています。
 講義に関して、研修員は全体的に真面目に取り組んでくれました。特に、インバーター技術、ヒートポンプの技術、省エネ管理の徹底に興味を示してくれました。その中でも、ヒートポンプなどは、大気温度がマイナス30℃なので使用できないと諦めていたようですが、日本では寒冷地対策により十分に利用できていることを紹介し、その設備改善対策について説明すると、とても感心していたのが印象的でした。

2022年度はカザフスタンの国別研修は当初予定に入っていなかったのですが、カザフスタンからの要請で急遽今年も開催すべく準備中です。
最後になりましたが、JICA関係者皆様に心より御礼申し上げます。