国際研修部トピックス

2022年度来日研修 日系社会研修「(集団)日本的モノづくり技術」コース
日本人の良きDNAを感じ取れたコース

2023年1月10日〜2月2日

コースリーダー 鳥飼久敏

閉講式での集合写真


研修訪問先での写真1
 本コースは大変久し振りの来日研修でした。研修員は日系のブラジル2名、メキシコ2名、ボリビア1名の計5名でした。
 通常、ブラジルの研修員がメインのために、ポルトガル語の通訳者を配置するのですが、今回はポルトガル語圏とスペイン語圏が混在のために、英語の通訳者を配置することになりました。そのため、コミュニケーションに不安がありました。また、コロナ感染も心配しなければならない状況下でもあり、研修期間中は緊張した毎日でした。


研修訪問先での写真2
 研修員の皆さんは、見学先や実習先では JICA九州で受ける座学講義の時よりも活き活きした表情で「全てを見て、職場の仲間に伝えるぞ」と顔に書いてあるようでした。お陰で、見学&実習を計画した甲斐がありました。

 研修期間中は雪模様の悪天候でしたが、ブラジルのサンパウロからの研修員を始め全員が「雪が降り積もるのを期待して雪雲を見ていた」のがとても印象的でした。

 研修員は集合時間や講義開始時間の5分前には集合し、「1‚2‚3お願いします」を全員で講師に向かって挨拶をしてくれました。また、終了時には「1‚2‚3ありがとうございました」の挨拶をしてくれました。見学先や実習先でも同様でした。アクションプランの提出についても、提出期限をきちんと守ってくれました。更に、全員が発表時間を時間内で終了してくれました。


研修訪問先での写真3
 上述の皆さんの行動を通して、モノづくりの基本(納期を守る、時間を守るなど)が研修員のDNAの中にあることを感じ取れた研修でした。と同時に研修員が帰国して、モノづくりを進化させることができると確信できました。また、このDNAは日本人の良きDNAであり、モノづくりの基本であることを再確認する良い機会でした。