国際研修部トピックス

2017年度 「水環境行政」コース
途上国では小規模下水処理場の必要性が高いことを実感しました!

2017年7月9日〜2017年8月30日

コースリーダー 貴戸 東

南丹市川東浄化センターの見学

「水環境行政」コースは平成27年度から開始され、今年度は3回目の実施になります。

今年度は、アフガニスタン、カンボジア、エチオピア、ソマリア、スリランカ、ウガンダの6か国から7名の研修員を迎えて実施しました。

本コースは、水環境保全に関する行政施策の立案・実施に関する総合的な知識の習得を目的としています。

水環境保全行政に関する研修では、環境基本法や水質汚濁防止法に関する講義、北九州市における水環境行政の実施状況、あるいは、水俣市立水俣病資料館の見学等を行いました。

水質モニタリングに関しては、北九州市保健環境研究所や環境テクノス(株)での実習、および(株)東亜ディーケーケーの見学を行いました。


水俣市立水俣病資料館の見学
また、水質汚濁防止技術として、上水および下水処理技術、工場排水処理技術、浄化槽の原理や製造工程の見学、あるいは土壌浄化による小規模下水処理法等についての研修を行いました。

研修員の所属する国では、飲料水源の確保や下水処理や産業排水処理等が喫緊の課題であるものの、大規模処理場の建設費を確保することが難しいため、浄化槽や土壌浄化による小規模下水処理のような、比較的低コストで建設が可能な処理技術の必要性が高いことが分かりました。