国際研修部トピックス

2017年度 「下水道維持管理(B)」コース
下水道事業の推進を期待します!

2018年1月9日〜2018年2月24日

コースリーダー 末田 元

SS(浮遊物質)分析の実習

このコースは今回で10回目になります。

コースの目的は、開発途上国における下水道施設維持管理技術者の養成ですが、参加する研修員の中には下水道事業が今からの国からの人もいます。

このような傾向が過去からあり、下水道計画論や管渠・処理場の設計概論などの講義を加えていき今日に至っています。

今回の研修員は、アルバニア、ブラジル、カンボジア、リベリア、パプアニューギニア、サモア、南スーダン、チュニジアからの8名で、そのうち約半数はこれから下水道事業を行っていこうとする国からの参加でした。

参加研修員それぞれの下水道事情には違いがあり、研修内容が全ての研修員の興味を持てるものにならないのは仕方がないことですが、研修員は皆どの講義、見学にも全力投球で当たってくれました。


南丹市下水処理場での記念撮影
例えば、下水道でよく使うBOD(生物化学的酸素要求量)という言葉を初めて聞くという研修員がいました。

復習の時間にBODを知っている研修員に臨時講師をしてもらいました。

理解できない説明に何度も質問が繰り出されクラス全体がBODで盛り上がりました。

また、講義・見学ではいつも時間が足りないほどの質疑応答がなされ研修終了を告げるのに困ったことが何度もありました。

勉強熱心で活発で楽しいクラスでしたし、チームワークも素晴らしいものでした。私自身満足した研修を終えることができました。

各自、研修で得た基礎知識をこれから自国で応用することになります。活躍を期待しています。