理事長挨拶
HOME > KITAについて > 理事長挨拶

理事長あいさつ

北九州国際技術協力協会
理事長 山本 郁也

今年もすでに半分が過ぎました。思い返せば、コロナの悪夢を少しずつ過去のものにしつつあった中で、元日の能登半島地震に始まり、それに関連した飛行機事故、地元の北九州では昨年につづいて大規模な火災が発生するなど、何かと騒々しく、将来への不安を掻き立てる年の始まりだったと思います。自然災害はやむをえませんが、人間の行動において、一瞬の勘違いや油断による災害や事故を防ぐことの難しさを改めて思い知らされた年の始まりでした。

 昨年度は初めてコロナの影響もなく、海外との往来に制約のない1年となりました。KITAにとっては通常運転に戻ったわけですが、海外研修などは全て従来の来日研修となり、来日した研修員への対応などの負荷も過去2年に比べて大幅に増加しました。KITAメンバーも入れ替わっており心配しましたが、関係者の皆さんの協力もあり、大きなトラブルもなく使命を全うすることができました。改めて感謝申し上げたいと思います。

 世間のニュースを見ていますと、最近特に足下の状況をコロナ前と比較して表現するのを目にすることがあります。曰く、「売り上げがコロナ前と同じ水準に戻った」、「来日外国人の数がコロナ前を上回った」等々。KITAの運営状況を同じように表現しますと、「昨年度はコロナ前の8割程度の事業規模に留まった」ということになるかと思います。原因を簡単に分析しますと、研修事業については、わたしたちが受け持っている短期研修から留学等の長期研修に移行しつつあるという時代の変化、技術協力についてはコロナ下での事実上の活動停止の影響が尾を引いた結果と考えられます。このような現状を踏まえた今年度の活動でありますが、海外研修事業は、昨年度に比べて若干の減少は避けられませんが、積極的にIT技術等の最新テーマへの挑戦も考えていきます。技術協力事業につきましては、昨年に引き続きKITA自身が実施団体になる案件はないものの、北九州市とも協力して新たな案件発掘に注力していきたいと思いますので、今後ともKITAの種々の活動に対しますご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。